ファスティングの効果とは

ファスティングは、絶食をするという意味を持っていて、最も古くから伝わっている健康法だと言われています。
数日の間食事を取らずに内臓の負担を軽減します。
その結果、消化機能などの回復を目指すことができるのです。
今回は、そんなファスティングを実践することで私たちの体にもたらされる効果についてご紹介しましょう。
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ファスティングで寿命を延ばすことができる!?
ファスティングは、世界各地で注目されている健康法の1つです。
その起源は、今からおよそ2500年前の誇大エジプト文明まで遡ることで知れます。
古代エジプトでは、司祭を務めていた人が寿命を延ばす目的で断食を定期的に行っていたと言われています。
現代ではダイエットのためにファスティングをするというイメージを持つ人が多くなっていますが、ファスティングの根源となる目的は寿命を延ばすことだったのです。
しかし、ファスティングをすることで寿命が本当に延びるのか?と不思議に思う人も少なくないでしょう。
この研究では、線虫の一種であるシーエレガンスの遺伝子操作を行うことで断食状態を作り、細胞内のミトコンドリアの様子を観察。その結果、細胞内のミトコンドリアは老化することなく維持され続けたのです。
ミトコンドリアは、私たちの細胞の中で分裂や融合を繰り返しますが、加齢と共に機能が衰えてしまうため、私たちの体も老化していくのだといわれています。
今回の研究では、ファスティングを行うことでミトコンドリアの機能が衰えないということが分かり、私たちの体の老化も防いでくれるということが分かりました。
また、加齢とともに発症するリスクが高める各種疾患にかかる可能性を抑えることもファスティングによってできると考えられるようになってきたのです。
このようなことを踏まえて考えてみると、ファスティングによって寿命が延びるということはのはあながち間違っていないのかもしれません。

ファスティングによって得られる健康効果について
続いては、私たちの体の中に良い影響を与えるファスティングを実践することで、具体的にどのような健康効果が得られるのか見ていきましょう。
デトックス効果が期待できる
ファスティングをすることによって、デトックス効果が期待できます。
デトックスは、体の中にある老廃物や有害なミネラル、有害な化学物質を体の外へ排出することを意味します。
このような老廃物は、尿や便、汗、息などと一緒に体の外へ排出されることが多いのですが、代謝が悪いと体の中に老廃物が留まり続けてしまうのです。
そんな状態を良い方向へと変化させていくためには、食生活を変化させることが重要になります。
ファスティングによって食生活を変えると、腸内環境も良くなるためデトックス効果を感じやすくなるでしょう。
ファスティングで腸内環境が整うのは、消化器官の働きをリセットできるからです。
これまでずっと働いていた腸や胃が休息することができるようになり、元々備わっていた機能を回復させられます。
その結果、腸内環境を改善できるということにもつながっていくでしょう。
サーチュイン遺伝子の活動が活発になる
サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子や延命遺伝子と呼ばれることもある遺伝子で、空腹時に活性化するという特徴を持っています。
そんなサーチュイン遺伝子の働きは、体内の遺伝子をスキャンし、傷付いている場所を修復するというものです。
老化やがんも遺伝子の異常が原因だと考えられているため、サーチュイン遺伝子の活動が活発になることで長寿につながる可能性も大いにあり得るでしょう。
めぐりが良くなる
ファスティングをすることによって、目に見える変化はもちろん表れます。
それだけではなく、目には見えないような変化もファスティングによってもたらされるのです。
ファスティングには準備期、ファスティング期、復食期という3つの時期がありますが、その中の復食期で乳酸菌を摂取することによって、善玉菌を増やすことができ、腸内環境を綺麗にすることができます。
それだけではなく、復食期には食物繊維や酵素といった私たちの体にとって嬉しい成分が含まれた食事を食べるため、宿便を排出しやすくなるという効果もあります。
そうして腸内環境が整っていくと、おのずと血の巡りも良くなります。
その結果、栄養素や酵素が体内にある細胞にしっかりと行き渡り、細胞自体が活性化していきます。
理想のボディづくりをサポート
私たちの体でも酵素は作られているのですが、そのおよそ80%が消化に使われると言います。
ファスティングをしている間は消化酵素を使う必要がありません。
そのため、体内で作られている酵素は代謝酵素としてエネルギーへ変わっていきます。
代謝酵素が働くことによって、汗が体の外へ排出できない有害なミネラルを排出するためのサポートをしてくれます。
そのため、老廃物を排出するデトックス効果はとても大きいものだと言えるでしょう。
若返りホルモンが分泌されて若返りも?!
空腹を感じるとお腹がグーグーと鳴りますが、これは小腸の入口にあるセンサーが反応することで起こります。
少量のセンサーが食べ物を感知しなかった場合、モチリンという消化ホルモンが分泌されます。
このモチリンの作用で胃が空腹時収縮を起こし、お腹がグーグーと鳴るのです。
この時に胃の中に食べ物がなければ、グレリンというホルモンが分泌されます。
グレリンは成長を促すホルモンで、脳の視床下部に働きかけて食欲を増進させるという働きを持っています。また、脳下垂体にも働きかけて成長ホルモンの分泌も促すのです。
ファスティングをすることによって、私たちの体にとって嬉しい効果がたくさん期待できます。
より健康的な体を手に入れたいと考えるのであれば、ファスティングを実践してみると良いでしょう。
ただしファスティングに関する正しい知識を持っていないとうまくいかない可能性もあります。
そのため、ファスティングを実践するのであれば専門的な知識を持つ人に相談しながら始めることをおすすめします。
エステサロンなどでもファスティングを導入しているケースも増えているので、そのような場所に通いながら実践するというのも良いでしょう。