酵素ファスティングとは~現代人に求められる理由

近年、日本の食生活は、まさに飽食の時代。いつでも好きなものを、好きなだけ食べられるようになりました。
「飽食」とは、飽きるほど十分に食べるということです。
この飽食の習慣は、私たちの腸内環境を悪化させたり、体内に毒素を蓄積させたりする原因となるため、美容やダイエットの敵ともいえます。
- ☑食品添加物
- ☑残留農薬
- ☑有害金属
- ☑遺伝子組み換え食品
- ☑環境ホルモン
- ☑放射性物質
- ☑硝酸性窒素
Contents
酵素ファスティングが現代人に求められる理由
現代社会には、これらの有害物質が日々の生活の中に蔓延しています。
当然ながら、食事などによって私たちの体内へ取りこまれることもあるのです。
そんな有害物質は、活性酸素を発生して腸内を汚すため、消化不良を引き起こしたり、私たちの体に存在する37兆個の細胞をも汚染し、ミトコンドリアを不活性化して代謝力を弱めたりします。
飽食時代に生きる私たちは、食品の摂取にばかりエネルギーを消費しているため、排出することがスムーズにできなくなっているのが現状です。
酵素ファスティングは、脂肪細胞に蓄積された有害物質を排泄する、とても有効な美容法と考えられているのです。

食べ過ぎは代謝不良の原因に!
しかし、代謝の悪循環を生み出しているのは有害物質だけではありません。
単純な食べ過ぎも大きな問題に。
例えば、ファストフード店やコンビニの食品、加熱された加工食品、白砂糖たっぷりの加工食品、トランス脂肪酸など・・・
毎日の生活で当たり前に存在するこれらをメインとした食生活は、私たちの体内にある消化酵素を大量に消費します。それによって、ターンオーバーや解毒など、代謝活動のために必要な代謝酵素が不足することに。
私たち現代人のほとんどは、日ごろから必要以上に食べ過ぎいる傾向にあり、エネルギーのほとんどを消化吸収で使うことで代謝活動を停滞させてしまうため、代謝不良に陥っていると考えられています。
酵素ファスティングは、このような悪循環を断ち切り、細胞をリセットするための有効な手段として注目を集めています。
酵素ファスティングとは
英語のFasting(ファスティング)の意味は、直訳すると「断食」。
ファスティングとは、体の中を大掃除することを意味しています。
現代人の消化器官は、食品添加物や残留農薬、高たんぱく、高脂肪食の食べ過ぎなどが原因で、ほとんど疲れ切っている状態です。
古くから断食は宗教的な儀式や精神的な修行の一形式として実行されてきました。その後、健康増進や病気治療を目的として欧米でも脚光を集め、科学的な研究も多く行われるようになったのです。
ついついファスティングと聞くと、断食を連想して食事を一切摂らずにダイエットにつなげると考える人も多い。
しかし、これは本来のファスティングとは違います。
最近、主流になっているのは酵素ドリンク(野菜や野草エキスを糖質による発行抽出で完成させた植物発酵飲料)を使用しながらファスティングを行う「酵素ファスティング」。
完全な絶食を行うものではありません。

代謝行為の要素である「入れ替え」→「再生」→「解毒」→「排泄」のすべてがスムーズにしてくれる酵素ファスティング。体内機能を活性化させると考えられています。
酵素ファスティングで代謝酵素を活性化
酵素とは
酵素は、人間や動物、植物など、すべての生き物の中に存在し、生きていく上でなくてはならない生命活動に関係するものです。
私たちの体内では、消化や吸収、代謝、排泄などの重要な働きを担う酵素は、主に「消化や吸収にかかわる消化酵素」と「代謝や排せつ、細胞分裂にかかわる代謝酵素」に分類されます。
ところが問題点が一つ。それは、体内で作られる酵素(潜在酵素)には限りがあるということ。
体内で作られる酵素の量は年齢を重ねるとともに減少が始まり、20代を過ぎたころから急激に減っていきます。
体型が変わってきた、肌の調子が変わってきた、便秘がちになった、なんとなく元気がでないなど、このように感じる大きな原因は、まさに年齢による老化だといえるのです。
酵素不足の悪循環な食生活を継続していると、私たちの体は様々なトラブルやリスクを抱えることになってしまいます。
年齢とともに減少するだけでなく、現代人の食生活にも大きく関わっている酵素。
食べ過ぎや食品添加物、高GI値食品などを多く摂取する現代人は、消化酵素を無駄遣いしている傾向があり、代謝酵素にまで効率よく酵素を回すことができなくなっています。
酵素を無駄遣いしないように心がけ、食生活や生活サイクルを見直すことで、理想的な若々しさ、そして健康を手に入れましょう。
消化酵素と代謝酵素
さらに、酵素ファスティングでは多くのエネルギーを必要とする消化活動が休まるため、体外から食物酵素を意識的に摂ることで消化酵素を温存することもできます。
したがって、体内にある消化酵素は代謝や排せつに回され、代謝酵素の活性化につながるのです。
※消化酵素・・・食べたものを分解・消化・吸収に関わる働きをする
※代謝酵素・・・代謝や排せつなどの生理現象に関わる働きをする
二つの酵素をまとめて「潜在酵素」と呼び、その量は年齢とともに減少し続ける
もし、普段から様々なダイエットを繰り返していてもなかなか痩せられない・・・という場合、酵素が不足している可能性があります。
普段から何気なく摂取している食事が、消化酵素の負担となって代謝酵素の働きを鈍らせているのかもしれません。
「酵素ファスティング」で消化酵素を温存し、代謝酵素を活性化してダイエットを成功させましょう。
酵素ファスティングの3つのSTEP
3日以上のファスティングをスタートするためには、大切なポイントがあります。
それは、酵素ファスティングを三段階のステップですすめていくということ。
「準備期」・「ファスティング期」・「復食期」をきちんと設けることが酵素ファスティングには必要です。

準備期
酵素ファスティングでは、ビタミンやミネラルが豊富な酵素ドリンク(植物発酵飲料)を飲みながら行います。
「ファスティング期」をスムーズに乗り越えるためには、きちんと「準備期」を設けることが重要です。
ファスティングをする前に、まずはしっかりとスケジュールの確保をしておくことが必要。
また、「気軽にファスティングにトライしたい」という場合には、半日や1日のファスティングがおすすめですね。
準備期からファスティング期に入っていくために、胃腸を整えましょう。
準備期は、規則正しく健康的な生活をして過ごす期間。スポーツでいうところの準備運動です。
この準備期が適当になってしまうと、ファスティング期に体の不調を招くことにもつながります。
なるべく「ことまごわやさしい」の純和食を基本に、高脂質や高たんぱくの食材を避けた、食べ過ぎない食生活を心がけましょう。
ことまごはやさしい食事 | ||
こ | 穀類 | 玄米・はとむぎ・そばなど |
と | 唐辛子 | 唐辛子・コショウなどの香辛料 |
ま | 豆 | 大豆・黒豆・納豆・味噌などの豆類 |
ご | ゴマ | ゴマ、くるみ、亜麻仁などの種子類 |
わ | ワカメ | ワカメ・昆布・もずくなどの海藻類 |
や | 野菜 | 野菜果物類 |
さ | 魚 | 青背の魚など |
し | しいたけ | しいたけなどのきのこ類 |
い | いも | さつまいもなどのいも類 |
準備期に食べてよいもの
- ☑良質な水
- ☑良質な(酵素)植物発酵飲料
- ☑ことまごわやさしい食
- ☑果物
- ☑玄米(12時間以上浸水させたもの)
- ☑発酵食品
- ☑亜麻仁油(フラックスシードオイル)
- ☑ノンカフェインのお茶、ハーブティ、コーヒー
※準備期では、上記のことを意識しつつ、ファスティングをはじめる前日は特に、早めに夕食を摂って就寝しましょう。
ファスティング期
酵素ファスティングを成功に導く、酵素ファスティングの基本ルールをお伝えします。
酵素食を摂取しながらの「からだにやさしいファスティング」のため、健康習慣の一つとして定期的にトライしてみましょう。
①準備食・回復食にこだわる
酵素ファスティング前後の準備食と回復食は、しっかりと考えて摂取することが重要です。
開始前日の夕食(準備食)とファスティング後の2食(回復食)は量をひかえめにし、肉料理などの消化に悪いものは避けてください。
果物を使ったジュース、すりおろし野菜などの胃腸に負担をかけないメニューを意識しましょう。
②NGフードを避ける
肉・卵・乳製品や白砂糖などの動物性たんぱく質、食品添加物といったNGフードは、酵素の大量消費や消化不良を招き、体内で腐敗することによる免疫力の低下にもつながります。
また、酸化した油やトランス脂肪酸などの油も酵素の大量消費を招くNGフードです。
ファスティングにおける準備期と復食期では、これらの食品を避けます。また、食品の成分表示を改めてチェックしてみるなど、食生活を再確認しましょう。

③水を十分に摂る
酵素がいきいきと活動するために欠かせないのが水です。
人が1日で尿や汗として排出する水分量は、およそ2.5リットル。
食事などからも約1リットルほどの水分を補うことが可能ですが、美容のためにはさらに約2リットルの水が必要になります。
ちなみに、なるべく常温で、10回以上に分けてこまめに飲むのが理想的です。
「2リットルも飲めない・・・」という場合には、1リットルから少しずつ飲む量を増やしていきましょう。
使用する水も、水道水ではなく良質の水であることが重要です。
④夕食は20時までに<準備期、復食期>
「食べてすぐに寝ると牛になるよ」などの言葉もあります。この習慣は酵素の浪費や消化不良の原因にも。
酵素を生かす体内リズム「ナチュラルハイジーン」に従い、夕食は20時までに摂ることが大切です。
⑤生野菜、果物から食べる<準備期・復食期>
食事は食べる順番を意識し、よく噛んで食べることを意識しましょう。
生野菜や果物、ぬか漬けなどの植物性発酵食品から食べ始めると、生の食材が持つ食物酵素が後から食べるものの消化を助けてくれます。
⑥アルコールは控える
お酒を飲んだ後は、アルコールから生産される毒性のアセトアルデヒドを分解するために大量の酵素を消費。
ファスティング中は酵素を温存して免疫力を高めることが目的ですので、お酒は飲まないように心がけてください。
⑦空腹感を解消する
空腹でつらいときは、ひとまず水を飲み、空腹感をやわらげましょう。
どうしても空腹感に耐えられない場合には、スイカやメロンを1切れ食べるか、すりおろした野菜や果物を少量、もしくは、味噌や梅干しなどの塩気のあるものを摂っても問題ありません。★★★
⑧芯から体を温める
就寝時は、呼吸と代謝の時間です。
体温が少しでも高くなると免疫力や代謝アップにつながるため、夜は毎日の入浴や半身浴、足湯なおで芯から温め、就寝中の発汗を促しましょう。
⑨良質な睡眠をとる
睡眠中は新陳代謝が活発になり、代謝酵素が働く時間です。また、翌日分の体内酵素を生産する大切な時間でもあります。
そのため、毎日の睡眠として、20時~4時までの吸収と代謝の時間を含む7~8時間を確保するのが理想的です。
⑩さらに結果を追求する
普段から自宅で使用する油や甘味料などもファスティング前後に使用できるOKフードに切り替えたり、さらに結果を追求するためのサプリメントを常備したりするなど、食品選びにもこだわりましょう。
復食期
ファスティング期間中、特に気を付けて過ごさなければいけない時期が「復食期」。
空腹を感じることなく過ごせても、ファスティング終了後にいきなり普段通りの食事に戻してしまう人もいます。
しかし、ファスティング中は胃腸はお休みしています。そのため、突然普段の食事をしてしまうと、当然ながら不調を起こしたり、リバウンドしやすい状態に。
結果的に、頑張ってきたファスティングは復食期の過ごし方によって意味のないものになってしまいます。
逆効果にならないよう、慎重に食事を選び、胃腸を慣らしていくことを優先してください。
ファスティング終了後の復食期の食事は、おもゆがおすすめ。
2回目の食事では、おかゆと具のないお味噌汁をゆっくり摂りましょう。
復食期2日目の夜からは、野菜や豆類、きのこ類なども加えたおかずとおかゆがおすすめです。
また、手作りのスムージーなどを復食期の食事や間食として摂り入れるのもよいといえます。
吸収が良い時期なので、美容ゼリーなどもおすすめです。

復食期に食べてよいもの
- ☑良質な水
- ☑良質な酵素ドリンク(植物発酵飲料)
- ☑<1日目昼>おもゆ
- ☑<1日目夜>おかゆ
- ☑<2日目昼>おかゆ、お味噌汁
- ☑<2日目夜>おかゆ、お味噌汁
- ☑亜麻仁油(フラックスシードオイル)
- ☑ことまごはや
さしい食 ※魚は避ける - ☑果物
- ☑玄米(12時間以上浸水させたもの)
- ☑発酵食品
- ☑消化の良い自然由来の美容ゼリー
ファスティングに向かない方
- ☑持病があり、薬を服用している
- ☑風邪をひいていたり、病気治療中、体調不良である
- ☑心臓や胃など内臓に障害がある
- ☑過去に脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞を起こしたことがある
- ☑発育段階の中学生以下
- ☑高齢で基礎体力がない
- ☑妊娠中、授乳中
- ☑摂食障害で拒食症や過食症である
- ☑極端に痩せている(女性:体重35kg以下 男性:体重40kg以下)
健康な方でも、体質的にファスティングが向かない方もいます。
また、その日の体調によってはファスティングを行わないほうがいいケースも。
また、生理中の方もホルモンバランスが乱れ、自分の意図とは違う反応を示すこともあるため、おすすめはできません。
特に、心配な方や食物アレルギーなどをお持ちの方は、お医者さんに相談してから始めるようにしてください。
ファスティングは自己責任のもと、無理せずに実行し、実施中に体調が悪くなった場合には、すぐに中止しましょう。
そして、実施中には1日あたり約1~2リットルの良質な水を10回以上に分け、こまめに摂取してください。
酵素ファスティング推奨スケジュール
酵素ファスティングを成功させるためには、まずファスティングの正しい知識、その目的を明確にし、準備期や復食期の日程をきちんと確保することが大切。
また、自己流での酵素ファスティングは行わず、専門家に相談してから始めることが理想的です。
ここでは、基本的な酵素ファスティングのプログラムをご紹介します。
初級者向け:週末1日酵素ファスティング
週末の1日を利用して実施できる、酵素ファスティングの初心者向けスケジュールです。
1日3回の食事を酵素ドリンク(植物発酵飲料)に置き換えて過ごします。
復食期の朝食は酵素ドリンク(植物発酵飲料)、昼食と夕食は代替食(おかゆなど胃にやさしいもの)にします。
中級者向け:集中3日間酵素ファスティング
短期間で結果を追求したい方向けの集中3日間の酵素ファスティングスケジュールです。
3日間は3食とも酵素ドリンク(植物発酵飲料)に置き換えて過ごします。
準備食と復食期の朝食は酵素ドリンク(植物発酵飲料)、昼食と夕食は代替食(おかゆなど胃にやさしいもの)にします。
中級者向け:14日間酵素ファスティング
酵素ファスティング初心者には、14日間の酵素ファスティングがおすすめ。
朝食を酵素ドリンク(植物発酵飲料)20mlに置き換え、7日目と14日目だけは3食とも酵素ドリンク(植物発酵飲料)で過ごします。
酵素ドリンク(植物発酵飲料)の開始前日と7日目と14日目の翌日と翌々日は、代替食など消化に良いものを摂りましょう。
ファスティング中のOKフード
消耗される酵素は食べても大丈夫なOKフードでしっかりと補充しましょう。
酵素たっぷりな食品や酵素の消費負担を少なくする食品をまとめておきます。
酵素の豊富な生野菜&生果物
野菜や果物の酵素をより効率よく摂取するためには、「すりおろし」がおすすめです。
そのままで食べるよりも、数倍の酵素が摂取できて体の潜在酵素を消化するため、無駄遣いせずにすみます。
また、低速ジューサーやミキサーですと、酵素ジュースや酵素スムージーが簡単に作れます。
ただし、作った後に時間が経過すると酸化が進み酵素は激減するので、早めにお召し上がりください。
酵素豊富な発酵食品
発酵食品には酵素がたっぷり含まれているだけでなく、腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やす乳酸菌も豊富です。
乳酸菌には植物性乳酸菌と動物性乳酸菌がありますが、納豆や味噌などに含まれる植物性乳酸菌は、生きたまま腸に届くといわれています。毎日摂取したい食品ですね。
味噌、醤油、納豆、ぬか漬けの漬物、麹、キムチ、ピクルスなど
雑穀 蕎麦 低GI値食品
ここまでは玄米や雑穀など低GI値食品(GI値60以下)をいくつか紹介していきましょう。
おすすめの低GI食品
- ☑白米のかわりに→玄米・雑穀ごはん(白飯はおかゆで)
- ☑パンの代わりに→ライ麦パン、全粒粉パンなど
- ☑うどんやラーメンの代わりに→蕎麦、全粒粉パスタなど
- ☑白砂糖の代わりに→アガベシロップなど
主食には、白く精製されていない穀物を選ぶようにしましょう。
甘味が欲しいときは、GI値17~25のアガベシロップがおすすめ。
野菜や海藻、キノコ類の大半は低GI食品なので安心して召し上がることができます。
短鎖脂肪酸
短鎖脂肪酸とは、大腸の発酵によって生じる有機的な脂肪酸をさします。
大腸の粘膜の栄養となるため、海藻などに含まれる水溶性食物繊維や梅干し、黒酢などの発酵食品は、短鎖脂肪酸を作るために不可欠な栄養素です。
短鎖脂肪酸のために摂りたい食品
- ☑ワカメ
- ☑昆布
- ☑ひじき
- ☑梅干し
- ☑黒酢など
亜麻仁油
油で一番おすすめなのが亜麻仁油。
食生活に不足しがちなオメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸を手軽に摂取することが可能です。
また、酸化しやすいという特徴があるため、加熱せずにドレッシングなどに使用するのがベストといえます。
ファスティング中のNGフード
NGフードとは、酵素を大量に消費する食べ物のこと。
酵素ファスティング中に摂取してしまうと、せっかくの努力も水の泡です。
期間中に避けておきたいNGフードをまとめました。
白砂糖
白砂糖の成分であるショ糖は、ブトウ糖と加糖がくっついてできています。
単体だといずれも質の良い栄養素ですが、結合すると吸収分解するのにたくさんの酵素を消耗してしまうため、酵素ファスティング中はできるだけ控えるようにしてください。
甘味には、はちみつやメープルシロップ、アガベシロップを使用しましょう。
食品添加物
食品添加物は、酵素の働きを妨げるだけでなく浪費してしまうため、できるだけ摂らないようにしましょう。
様々な健康リスクが危惧される中、日本人の食品添加物摂取量は年間で数キロ単位にもなることをご存知でしょうか?
スーパーやコンビニなどでお買い物をする場合は、食品の裏ラベルを必ず確認し、無添加のものを選ぶことが重要です。
食品添加物の表示名&添加されやすい食品
-
- ☑亜硝酸ナトリウム(発色剤)→ハム・ソーセージ・ベーコン
- ☑リン酸塩(結着剤)→ハム・ソーセージ・ベーコン
- ☑ソルビン酸K(合成保存料)→かまぼこ・ちくわなどの練り物
- ☑食用赤色2号(合成着色料)→桜エビ・紅しょうがなど
- ☑BHA(酸化防止剤)→インスタント食品、バターなど
肉(動物性たんぱく質)
肉などの動物性たんぱく質を摂取しすぎることは、消化不良の原因。酵素をたくさん消費することにつながります。
しかし、肉には体によい栄養素も含まれているため、摂取するのであれば、肉は一週間に200g以内、鶏卵は5個以下が目安。
可能であれば、肉の代わりに大豆でできた食品を摂ることがベストです。
白米・白いパンやうどん(高GI食品)
GIとは、グリセミックインデックスの略称。炭水化物の吸収速度を表す指標です。
GIが高いほど吸収速度が速く、血糖値を急激に上昇・下降させる食物ということになります。
高GI食品は、脂肪を蓄積する働きを促すため、ファスティング中には大敵です。
GI値の高い食物の代表が白米や白いパン、うどんなどの白い食べ物です。
代わりに、雑穀や玄米、雑穀パン、ライ麦パン、蕎麦などのGI値の低い食べ物を選ぶようにしましょう。
また、砂糖も高GI値食品なので要注意。下の表をチェックしておきましょう。
過酸化脂質・トランス脂肪酸
過酸化脂質とは、酸化した油のことです。
使い古した油をはじめ、作ってから時間のたった干物やフライ、天かす、油の多いスナック菓子、保存状態の悪い乾麺など、たとえ日持ちがよさそうな食品であっても時間が経過するとその油は酸化します。
また、日本産のマーガリンや菓子などに使われるショートニングなどに含まれているトランス脂肪酸は絶対に避けましょう。
市販の食品を購入する際には、できるだけ良質のものを選ぶようにしましょう。
生の植物の種
植物の生の種には、酵素抑制物質が含まれています。
これは、植物が生育するために適した季節や温度などの条件が揃うまで、芽を出さないように酵素の働きを抑制しているものです。
つまり、生の植物の種を食べるということは、酵素抑制物質を体内に取り込むことでもあるのです。
キウイ、トマト、イチゴ、オクラ、きゅうり、ナスなど、取り除くのが難しい小さな種は問題ありませんが、みかん、すいか、ぶどう、梨、リンゴなどの種はしっかり取り除きましょう。
また、玄米、小豆、大豆などはABA(アブシジン酸)と呼ばれる酵素抑制物質を持っているため、12~20時間以上浸水させる必要があります。
外食のNG食品
酵素ファスティング中でもスケジュールによっては、どうしても外食になってしまうこともあります。
そんなときでも添加物の多い食品には注意してください。
例えば、お弁当や加工食品、ファーストフード、飲食店の揚げ物など脂っこい食べ物、甘く高カロリーなスイーツなどはできるだけ避けましょう。
また、アルコールや炭酸飲料、カフェイン、糖分が多い清涼飲料水も控えるようにしてください。
酵素ファスティングについてのよくある質問
酵素ファスティングを実施する際に、よくある疑問点や質問をまとめました。
酵素ファスティング成功のポイントは、注意事項をしっかりと守り、正しい方法で行うことです。
Q1:酵素ファスティングは痩せる目的だけでするものですか?
Q2:酵素ファスティングでどれくらい痩せられますか?
Q3:酵素ファスティング実施中は何も食べられないのですか?
Q4:朝食は酵素ドリンク(植物発酵飲料)や生野菜や果物のジュースだけで大丈夫なのですか?
Q5:酵素ファスティング実行中に、どうしても空腹に我慢できなくなったら?
Q6:酵素ファスティング中は、なぜ水をたくさん飲む必要があるのですか?
Q7:酵素ファスティングができる年齢は?
Q8:酵素ファスティングの実施中に薬を飲んでも大丈夫ですか?
Q9:酵素ファスティング中にお酒を飲んでも大丈夫ですか?
Q10:妊娠中や生理中に酵素ファスティングは行えますか?
Q11:酵素ファスティングをしてはいけない人は?
Q12:酵素ファスティング中の通常食で食べてはいけないものは?
Q13:酵素ファスティング中の夕食は何時までに食べればいいですか?
Q14:初期反応とはなんですか?
※酵素ファスティングによる効果や効能には個人差があります。酵素ファスティングは必ず自己責任のもとで実施するようにしてください。