ファスティング中に起こる下痢の原因とは?

ファスティングを実践していると好転反応が起こりますが、その中の1つに下痢があります。
ファスティング中に下痢になってしまうと、「酵素ドリンクが合っていないのかもしれない」といった不安を感じてしまうでしょう。
しかし、ファスティング中に起こる下痢はファスティングが順調に進んでいる証拠の場合もあります。
今回は、ファスティング中に下痢になってしまう原因などについてご紹介していきましょう。
Contents
下痢が起こるメカニズムとは
下痢は、腸の蠕動運動が活発になりすぎたり、水分量の調節がうまくできなくなったりすると起こります。
腸壁に水分を吸収できれば問題ないのですが、吸収しきれない水分が多くなってしまうと下痢になってしまうのです。
腸の蠕動運動が活発になりすぎてしまうと、腸の内容物が急速に通過していくため、水分を十分に吸収できなくなってしまいます。
その結果、下痢という症状が表れてしまうのです。
ファスティング中の下痢は腸内環境が変化する兆候
ファスティングを行うことで、私たちの体はリセットされます。
普段の食生活では食べすぎになっている人が多く、消化器官に負担がかかっているという人も少なくありません。
そのため、ファスティングを行うことで消化器官を休ませることも大切なのです。
ファスティングは、固形物を口にせず、酵素ドリンクと水だけで数日間過ごします。

それによって体の中をデトックスでき、腸内環境の改善にもつながります。
腸内環境が改善されていく中で腸内に溜まった宿便などを排出しようとし、下痢となって体外へ排出されることもあるでしょう。
ファスティング中は酵素ドリンクと水だけで過ごすため、下痢や便秘になってしまう人は少なくありません。

そのため、多くの場合好転反応として下痢が現れていると言えるのです。
しかし、下痢だけではなく他の症状があったり、腹痛がひどかったりする場合は、何らかの疾患が原因になっている可能性もあるため、医療機関を受診するようにしましょう。
ファスティングで下痢になる理由とは?
ファスティング中の下痢は好転反応であることが多いのですが、そうではない理由で下痢になってしまう人もいます。
好転反応の下痢以外にはどのような理由があるのか、解説していきましょう。
酵素ドリンクや水を飲み過ぎている
ファスティング中は固形物を口にできないため、水や酵素ドリンクで空腹感を満たそうとする人もいます。
確かにお腹は満たされるかもしれませんが、水分を摂取しすぎるのは良くありません。
もちろん個人差はあるのですが、2~2.5リットルを目安に水分を摂取し、飲みすぎないようにしましょう。
ファスティングの正しいルールに沿って行うことが効果を実感するためにも重要なポイントになります。
1回の水分摂取量が多い
1日に2~2.5リットルという目安を守っても、下痢になってしまうことがあります。
そのような場合は、1回の水分摂取量が多い可能性があります。
回数や時間を決めるなどして適切な量を飲むように意識しましょう。
また、摂取する水を冷やしすぎている場合も胃腸を冷やし、下痢を引き起こす原因になる可能性があるため、白湯もしくは常温の水を飲むようにしてみてください。
酵素ドリンクに含まれる成分によって下痢になることもある
酵素ドリンクは商品によって含まれている成分が異なります。
市販の酵素ドリンクに含まれている成分の中でファスティング中の体に負担をかけてしまう成分にはどのようなものがあるのかを知っておくことも重要です。

ファスティングは体の中に溜まっている老廃物を排出し、デトックスするために行われます。
そのため、酵素ドリンクに様々な添加物が含まれていては、ファスティングの効果が実感しにくくなってしまうでしょう。
ファスティング中に飲む酵素ドリンクは、無添加で栄養価が高いものを選ぶことをおすすめします。
市販の酵素ドリンクに含まれていて下痢を引き起こす可能性がある成分とは?
市販の酵素ドリンクの中には下痢を引き起こす可能性がある成分が含まれている可能性があると前述しました。
では、具体的にどのような成分が当てはまるのか確認していきましょう。
スクラロースやエリスリトールなどの人工甘味料
市販の酵素ドリンクは、甘味を加えて飲みやすくするため、人工甘味料を使用しているものもあります。
よく見かけるのがスクラロースですが、血糖値を上げにくいエリスリトールという甘味料を使用している酵素ドリンクもあるので、成分表を確認してみてください。
この2つの人工甘味料は、たくさん摂取すると下痢になる可能性があります。
ポリデキストロースやデキストリンなどの食物繊維
食物繊維が含まれている市販の酵素ドリンクもあり、ポリデキストロースやデキストリンを使用しているものが多くなっています。
ポリデキストロースはトウモロコシから作られた水溶性食物繊維で、デキストリンはサプリメントでも使用されることが多い国が認めた安全性の高い成分です。
水溶性食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにし、便通を整える効果も期待できます。

ただし、人によっては下痢を引き起こしてしまう可能性もあるので、摂取しすぎないように気を付けましょう。
ポリデキストロースの1日の摂取目安量は7g~8gだと厚生労働省が定めているので、超えないように配慮しながら摂取することでポリデキストロースやデキストリンの効果を実感しやすくなります。
マグネシウム
マグネシウムは、酵素反応に必要な成分だと言われているので、含まれている酵素ドリンクも少なくありません。
適度な量であれば便秘の解消に役立つマグネシウムですが、摂取しすぎてしまうと下痢を引き起こす可能性があります。
マグネシウムは普段の食事からも摂取している成分なので、体にとって必要な成分の1つです。
しかし、摂取しすぎでしまうことで不調の原因となってしまうので、バランスが大切だと言えるでしょう。
市販の酵素ドリンクには、このような成分が含まれている場合があります。
これらの成分はどれも適切な量を摂取する分には問題がありません。
しかし、酵素ドリンクと水だけで過ごすファスティング中には、過剰摂取気味になってしまう可能性も否定できません。
そのため、このような成分が添加されていない無添加の酵素ドリンクを使ったファスティングがおすすめです。
ファスティングを実践していると好転反応が起こり、下痢になってしまうこともあります。
ファスティングを行うことで腸内環境が変化していく時に下痢になるため、良い反応だと言われています。
しかし、市販の酵素ドリンクを使っている場合は成分が下痢を引き起こしている可能性もあるので、どのような成分が含まれているのかきちんと確認しておきましょう。
もし可能であれば無添加の酵素ドリンクを取り入れると、添加物による影響を受けないのでおすすめです。